WBCでは日本中を歓喜の渦に巻き込む大活躍した“村神様”こと村上宗隆さん。
メジャーリーグからも注目が集まっています。
しかし、一方で村上宗隆選手はメジャーで通用しないと言われています。
そこで今回は村上宗隆選手のメジャー挑戦について調べました。
- 村上宗隆はメジャーにいつ挑戦するのか
- 村上宗隆はメジャー志向はあるのか
- 村上宗隆はメジャーで通用しないと言われている理由
- メジャー評価や海外の反応について
村上宗隆はメジャーにいつ挑戦するのか
結論から申し上げますと、村上宗隆選手のメジャー移籍は2025年のシーズン終了後が最も有力視されています。
・インターナショナル・ボーナス・プールと呼ばれる労使協定があるから
・東京ヤクルトスワローズが村上宗隆のMLB挑戦を容認
1つずつ詳しく説明していきます。
理由①:インターナショナル・ボーナス・プールと呼ばれる労使協定があるから
今すぐメジャーに挑戦することは所属球団が合意すればポスティングシステムの利用自体は可能ですが、25歳以前に移籍しても年俸が大幅にダウンしてしまうため、2025年のシーズン終了後が有力視されています。
・ドラフト対象外の25歳以下の外国人選手と契約を結ぶ際、マイナー契約しか結ぶことができない
・契約に使える金額も制限されている
MLBではインターナショナル・フリー・エージェントに対して契約金額の上限を設けており25歳未満までに移籍すると契約金額の上限設定が適用されます。
メジャーリーグに移籍した日本人選手の契約金を見てみましょう。
選手名 | 移籍時年齢 | 球団名 | 契約金(円) |
イチロー | 27歳 | シアトル・マリナーズ | 約15億4000万円 |
松井秀喜 | 29歳 | ヤンキース | 約25億4100万円 |
松坂大輔 | 26歳 | レッドソックス | 約60億8400万円 |
ダルビッシュ有 | 26歳 | テキサス・レンジャース | 約45億 |
大谷翔平 | 23歳 | ロサンゼルス・エンゼルス | 約2億6600万円 |
表の通り、大谷翔平選手は23歳でメジャー移籍をしましたので、マイナー契約しかできず他の選手と比べると契約金が大幅に下がっています。
大谷翔平選手は元々メジャーリーグでのプレーを目標としていましたので、契約金よりもできるだけ早くメジャーリーグでの経験を積みたかったようです。
理由②:東京ヤクルトスワローズが村上宗隆のMLB挑戦を容認
2022年12月に村上宗隆選手と東京ヤクルトスワローズは契約更改に臨み年俸6億円で3年契約を結びました。
そしてこの契約時に球団は3年後のポスティングシステムによるメジャー移籍を容認しました。
村上宗隆選手は2023年はプロ野球選手になって6シーズン目を迎えますが、当初は1軍入りはしていなかったため、海外FA権を使用してメジャーに移籍するには、まだまだ時間がかかってしまいますので、ポスティングシステムによってメジャー移籍する可能性が高いと思われます。
村上宗隆はメジャー志向はあるのか
2022年1月「千鳥のスポーツ立志伝」にてメジャーについて聞かれると、
「もちろん…挑戦できる選手って少ない。プロ野球の中でも権利を与えられるっていう選手は少ないんで。もちろんそのステージに立ちたいなっていう思いはありますけど、まだ今は下積みでしっかり練習して頑張りたいという思いです」
このように話していました。
さらにWBCでは、メジャーリーガーの大谷翔平選手の格の違いに刺激を受けたようで、ダルビッシュ有選手からサプリメントやトレーニングの話を聞いていたようです。
WBCを機にさらにメジャーへの意識が高まったのと同時に、メジャーリーガーとの差に気づいたのではないでしょうか。
最短でもまだ2年ありますので、その差を埋めていってほしいですね。
村上宗隆がメジャーで通用しないと言われている理由
日本のプロ野球では史上最年少の三冠王に輝くなど、好成績を納めている村上宗隆選手ですが、一方で村上宗隆選手はメジャーでは通用しないという厳しい意見もあります。
その理由はこちら▼
- メジャーの球に対応できない
- パワーヒッター
- 守備が酷評
- 精神面が弱い
1つずつ見ていきましょう。
村上宗隆がメジャーでは通用しない理由①:メジャーの球に対応できない
村上宗隆選手はメジャーの球の「速さ」と「角度」に対応できないのではないかといわれています。
ここ10年のメジャーは技術の進歩が著しく、中でも投手は直球の平均速度が150キロを超えています。
150キロ超の球を投げるのが当たり前になったMLBメジャーリーグでさらに変化球への対応の違いもあります。
メジャーリーグのボールの方が、日本のボールと比べて大きくて重くなっています。さらに滑りやすい質感で縫い目も高いので、メジャーリーグのボールの方が変化球のキレが増しやすいそうです。
今の村上宗隆選手は日本人投手に慣れてしまっていますので、メジャーリーガーの球に対応するのは難しいかもしれません。これは、村上宗隆選手の努力次第だと思います。
この数年の間でメジャーに向けたトレーニングを重ねていけば、メジャーでも活躍できる可能性は大いにあると思います。
村上宗隆がメジャーでは通用しない理由②:パワーヒッター
村上宗隆選手がパワーヒッターである以上、メジャーリーグでの成功は難しいと言われています。
パワー勝負では日本人の体格だとアメリカのレベルで活躍することが難しく、日本人でメジャーで活躍した選手はピッチャーが多いのもその理由です。
村上宗隆選手は身長188cmで体重97kgとメジャーリーガーの平均以上ですので、トレーニングや身体の使い方次第ではメジャーリーガーと互角にプレーできるかもしれません。
大谷翔平選手もメジャーに行く前は体重86kgで身長は高いもののひょろっとしたイメージでしたが、今では体重95kgまでパンプアップしています。
やはりメジャーで活躍するためには、それほどのパワーが必要だということですね。
村上宗隆がメジャーでは通用しない理由③守備が酷評
現在内野手の村上宗隆選手はメジャーリーグ移籍後も守備は内野手になる見込みです。
村上宗隆選手の守備率は悪くないですがエラーが多いため、酷評でした。
年々良くなっているのでメジャーに行くまでにもさらに改善されることは期待できると思います。
しかし、内野手はクリーンアップを打つ強打者揃いです。
クリーンアップとは打順の中でも打率が高い打者を意味しており、日本のプロ野球では打順3番、4番、5番のことを指します。
そして、メジャーリーグでは打順4番です。
ですので、村上宗隆さんがメジャーで活躍するためには、“強打者・打率が高い打者になること”と“守備力の強化”が必須となります。
村上宗隆がメジャーでは通用しない理由④:精神面が弱い
言葉も文化も違う新しい地で活躍するためには、精神面が重要になってきます。
村上宗隆選手はWBC2023の序盤では思うように打てずどんどん落ち込んでしまいました。
その後、復活しアメリカ戦ではソロホームランも見せてくれましたが、切り替えに時間がかかっていたこともファンから見たら、まだ精神面が未熟に見えたのかもしれません。
精神面は経験値でも改善されていくと思いますので、今回のWBCで様々な国の選手とプレーしたことやメジャーリーガーの大谷翔平選手やダルビッシュ有選手からの刺激を受け、メジャーにいく頃には精神的に強くなっているといいですね。
メジャー評価や海外の反応について
村上宗隆選手のWBCでの活躍は海外メディアでも高く評価されています。
MLBアジア地区担当スカウト:逆方向へ打てるパワーとハイアベレージを残す確実性も併せ持っている。(仮にメジャー挑戦を決断すれば)獲得に手を挙げる球団は多いはず。長打のみに固執せずチーム内での役割を理解し、遂行できれば結果も残せるのではないか
引用:AERADOT.
現地記者:メジャースカウトの間で、村上の存在はそれほど大きくはありませんでした。彼らの目的は、あくまでもオリックスの山本由伸、ソフトバンクの千賀滉大、ロッテの佐々木朗希といった投手陣を見ること。ところが、今年の異次元のレベルを見せつけられ、そうも言っていられなくなりました。いまでは村上の試合を毎試合、それこそ5、6人の米スカウトが見に来ています。
引用:FLASH
ドジャーズのフリードマン編成部長:スカウトは何年も彼の活躍を見ている。この数年間で三塁守備がすごく良くなっているというリポートもきている。それも興味深い。
引用:日刊ゲンダイDIGITAL
メジャースカウトからも注目されているということですので、村上宗隆選手のメジャー移籍も現実味を帯びてきています。
以前までは守備に不安がありましたが、その点も改善されてきているように思われますので、今後更なる成長を期待しています。
まとめ:村上宗隆はメジャーまで最短2025年!一方で通用しないと言われる理由とは?
今回は村上宗隆選手のメジャー挑戦についてまとめました。
メジャー移籍は年齢のこともあるので最短で2025年のシーズン終了後が濃厚説でした。
村上宗隆選手はメジャーで通用しないという厳しい意見もありますが、私個人的には通用できると思います。
WBCでも序盤は海外選手の球についていけず、調子がでない様子でしたが、試合を重ねるごとに対応できるようになっていたので、向上心や探究心がある方だと思われます。
今後の村上宗隆選手の活躍が楽しみです!